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耐震リフォーム 事例紹介


NARUTA建築事務所 

 改修前平面図

 伝統構法を耐震化してリノベーション

半田市 T邸
 完成:2019年12月
 施工:中三ホーム(株)

 昭和34年建築の伝統構法の建物。一般診断法(WEE)の結果は0.06でした。屋根は重く、石置き基礎でしたので、 基礎の改修と屋根の軽量化は必須。ある程度の予算は必要ですので、それを真っ先に家主にお話ししました。
 家主のTさんはたいへん理解があり、心づもりもできていたようで、それでは、と設計に入りました。
 伝統構法で丈三建ちと呼ばれる構造は2階の床はあるものの、胴差(どうざし)は存在せず、構造的には平家です。 2階の高さは低く、物置として使っています。

改修後平面図
 このような構造は2階部分を小屋裏物置と捉え、平家として、2階荷重を考慮して精密診断法を使った設計を行います。 詳しくは木造耐震ネットワーク知多第50回研修会資料をご覧ください。
 
 耐震改修後、開口部が狭くなり、暗くなるのを避け、居間の上を吹抜とし、高窓から光が落ちる設計としました。居間の上部の床面積が減ることで、 積載荷重等が軽減でき、壁が作りにくい南側X方向の負担を軽減する狙いもあります。
 設計の結果はX方向1.35、Y方向1.12となり、半田市の耐震改修補助金、140万円をいただきました。
 耐震壁の下には必ず基礎が必要です。床解体後、整地を行い、ベタ基礎を全面に施行しました。

土台の施工

添え軸組の施工
 基礎が出来たら、土台を施工し、独立柱が動かないようにします。また、縁側部分は、補強壁が入れ辛いので、軸組を沿わせて作ります。

内部の新設軸組
 内部耐震壁は設計通り施工します。土台から差鴨居だけでは、2階床の位置と高さの差がありますので、2階の床下まで補強します。
 補強方法は、愛知減災協のA工法を駆使して、既存の壁面も補強しました。

屋根の葺き替え

壁 漆喰塗り

完成 居間 南面
 屋根、床、外壁(新設)には、断熱材を充填し、サッシはペアガラスにしましたので、十分ではありませんが、改修前よりは断熱効果も上がっています。
 家主様から「評判良いよ」と高評価をいただきました。
耐震改修工事費:1299万円(税込) 設計監理料別
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