建設資材はなぜ高い?
成田完二の 勝手にコラム   その他 015
 防火構造の認定を取る手伝いをした。カタログに載せるような図から始まり、それが通ると試験体の図面を作成する。
 試験体には決まりがあり、約3m角の壁で、真ん中が柱で500mmピッチの間柱になっている。これは3×6(サブロク)板の割り付けが実に悪い。 それでも無理矢理割付図を描いて、いざ試験。試験が通ると上官に書類が回る。
 現場を知らない上官はつまらぬことに難癖を付けてくる。一言がどれくらいの損害か解って言っているのか、実に腹立たしい。

 相当な日にちと費用を投入して取れる認定番号は一つ。仕様を変える場合はまた同じことの繰り返しなのだ。
 鉄筋にはJIS、木材にはJAS、防火認定、不燃認定、建材に番号が付いていないものはあるのだろうか。それらの認定を取得するのに、どれくらいの費用が掛かっているのだろう。 その費用は価格に反映している。採算が取れない場合は、その生産自体売りに出て、会社が変わったなんて珍しくない。
 
 建築資材、照明器具やサッシなど、欧米から輸入すると価格の安さに驚く。関税や輸送費などを払っても採算が合う。 中には費用の安い第三国で作っているものもあるが、日本製品だってそれは同じだ。はっきり言って日本の建材は生産外の経費が掛かりすぎている。
 
 コロナ以降、ウッドショックに始まり建材の値上げが相次いでいる。
 かなり上がってしまった建設コストだが、天下り組織の給料まで建築主に負担させるのは忍びない。こういうものを簡素化して、コスト削減に国として取り組んでいただきたい。
全国商工新聞 Jul. 2023
T O P   勝手にコラムLIST