脱カーボンとわが家
成田完二の 勝手にコラム   eco 002
 「無担保・無保証人 信用金庫のリフォームローン」、何と魅力的なチラシ。これでわが家の改修が出来る。
 省エネ住宅に取り組んできたが、自宅なら遠慮無く試せる。
 試験的改修は二本柱、ひとつは外張り断熱の木質繊維板、ドイツからの輸入品だが販促に日本に来ていたので値打ちに入る。その分厚さが良い。
 もう一つは輸入ルートが開けた三重ガラス入樹脂サッシ、これもドイツ製だ。それまでアメリカ製を使っていたが、規格サイズがインチで日本のモジュールに合わない。そこいくとドイツはメートル法でイージーオーダー。指定したサイズで図面と見積が翌朝には届く。そのレスポンスの良さもたまらない。
 
 改修のおかげで、石油ストーブは要らなくなり、冷暖房費は月五千円程度かな。快適に暮らしている。
 三重ガラスのサッシは防音抜群で、近所の火事で夜中、消防車の音にも気付かず、朝、家の前がパトカーで封鎖されていて驚いた。もう少し近かったら危なかった。
 
 8年経ち、ローンの終わりが見えた先日、木質断熱材の営業マンが来た。メーカー違えどドイツからの輸入品である。
 原料は木材の端材である。おそらく国や自治体の支援で仕組みが出来ているのだろう。木材を余すところなく使い切ることで、資源と林業従事者を守ることが出来る。何で日本で出来ないのだろう。木は山に余っているのだ。
 公共建築の木造化が打ち出されたが、何か違う気がするのは私だけだろうか。
全国商工新聞 2021.9
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